インド株に投資したい!
インド株に投資するにはADRかETFに投資することで間接的に投資できるよ!
近年、目覚ましい経済成長を遂げているインド。
インドの株価の代表的な指数である「SENSEX」も過去10年で3倍になっています。
中国やブラジルをはじめとする新興国市場の中でも高い人気を誇る、インド株は投資初心者から上級者まで幅広く支持されています。
そんなインド株に投資するにはどうすればいいのか、ご紹介していきます。
インド株に投資するためにはADRやETF、投資信託を購入して間接的に投資する方法があります。
インド市場では、外国から直接株を購入することはできません。これはインド政府が外国から投資するのを規制しているからです。直接買うには現地の証券会社で口座を開設する必要があります。
そのため、日本人にはインド株を直接購入するのはハードルが高いです。
ADRやETF、投資信託なら日本の証券口座から購入することができるので、ハードルはグッと低くなります。
投資信託は非上場株を専門家に委託して運用してもらう投資商品です。
手数料が高く、リターンが大きい代わりにリスクも大きい投資なので、あまりおすすめしていません。
ここでは投資信託は割愛します。
ADRとは、American Depositary Receiptの略。米国預託証券とも言われる。
米国で発行される有価証券で、米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏付けるものとして扱われる。
株式の裏付けとなり、経済的権利を含んでいる有価証券のため、株式を持っているのとほぼ同じ効果を得ることができる。
ETFとはExchange Traded Fund の略で、「上場投資信託」という。
ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ等の指数に連動するように運用されている上場株。
投資信託が非上場株で手数料が高いのに対して、ETFは指数に連動するように運用される分、手数料が安く、安定した運用が可能である。
インドのADRやETFを購入できる日本の証券口座は以下の3つです。
どの証券口座を選ぶかは以下の記事を参考にしてみてください。
ADRは米国が発行する証券で、実質的に米国以外の国の個別株を所有することができます。
ADRによって、世界の個別株を購入することができるようになり、投資の銘柄を分散させることができるようになります。
この制度を使って、インドの個別株も間接的に購入することができます。
具体的な銘柄は以下の通りです。
業界 | 銘柄名 | ティッカー |
医薬品 | ドクターレディーズラボラトリーズ | RDY |
金融 | HDFCバンク | HDB |
金融 | ICICIバンク | IBN |
ソフトウェアサービス | インフォシス | INFY |
ネットワーク | サイファイテクノロジーズ | SIFY |
自動車 | タタモーターズ | TTM |
通信サービス | タタコミュニケーションズ | TCL |
ソフトウェアサービス | ウィプロ | WIT |
インドの注目銘柄を3つに分けてご紹介していきたいと思います。
・銀行業
・IT・ソフトウェア業
・自動車
以下、詳細です。
銘柄名 | ティッカー |
HDFCバンク | HDB |
ICICIバンク | IBN |
銀行業ではHDFCバンクやICICIバンクが挙げられます。
この2つはインドを代表する商業銀行です。
HDFCバンクは住宅ローンのほか個人向け融資、法人および機関投資家向け融資を中心に行っています。
対してICICIバンクは投資情報サービスの提供、仲介業、生命・損害保険業などに従事していることが特徴です。
どちらも急成長中の企業ですので、期待の投資先の候補に挙がるでしょう。
大手民間銀行。貸し出し資産規模は民間金融機関としてインド国内トップ。個人向け融資や投資顧問サービス、法人や機関投資家向けの融資や取引決済のほか、為替取引、デリバティブ取引を手がける。
民間銀行の新設認可が再開された1994年に、住宅ローンの最大手の住宅開発金融会社(HDFC)によって設立された。2000年には民間銀行のタイムズ銀行を買収。
2008年にはパンジャブ・センチュリオン銀行を買収した。
現在もHDFCが22.2%の株を保有しており、同社との連携により、住宅・自動車ローンに強みを持つ。
ADR(米国預託証券)としても取引されている。
時価総額は8.3兆INR。インド国内第3位の時価総額を誇る。
株価の動きはコロナショックの影響から2020年には下落したものの、その後回復をみせている。
純利益においては毎年、年間約20%ほどの成長をしており、急成長を続けている。
インドで2番目に大きい銀行。
1955年に世界銀行とインド政府によって、中長期のプロジェクト・ファイナンスを提供することを主目的とする金融機関として設立された。
90年代に入るとインド経済が機関化するに伴い、プロジェクト・ファイナンス以外の業務にも進出、1994年に改組して現在に至る。
1996年にJPモルガンとの提携関係を発展させ、ICICIアセット・マネジメントを設立した。
1999年にはニューヨーク証券取引所に秘本を除くアジアの銀行としてはじめて上場を果たした。
2000年12月からプルデンシャル・フィナンシャルとの合弁会社を改行させた(ICICIプルデンシャル生命)。
一般銀行業務のほか、投資情報サービスの提供、仲介業、生命・損害保険業などに従事している。
562箇所の視点、1900箇所以上のATM、国外ではシンガポールとバーレーンに視点を置き、イギリスとカナダおよび、ロシアに子会社を有し、アメリカ合衆国、中華人民共和国、アラブ首長国連邦、バングラデシュ、南アフリカに駐在員事務所を置き国際的に活動している。
また、米国預託証券としても取引されている。
銘柄名 | ティッカー |
インフォシス | INFY |
サイファイテクノロジーズ | SIFY |
ウィプロ | WIT |
近年、インドで目覚ましい成長を遂げているのがIT・ソフトウェア業界です。
インフォシスは世界有数のITコンサルティング・アウトソーシング・ソフトウェア開発企業。
日本ではあまり知られていませんが、世界屈指のIT企業です。
サイファイテクノロジーズはEコマースやポータルサイト運営、ネットカフェなど幅広いサービスを提供しています。
ウィプロはソフトウェア開発、コンサルティング、アウトソーシングなどに従事するIT企業。
インドの中でも最も歴史のあるIT企業で日本にもウィプロジャパンがあることから、知っている人もいるかと思います。
世界屈指のITコンサルティング・アウトソーシング・ソフトウェアの開発企業。大規模なシステム開発を行なってきたが、近年はデジタルトランスフォーメーションに特化しデジタルソリューションに力を入れている。
1999年におきた「2000年問題対応」を契機に、欧米企業からのIT投資とオフショア・アウトソーシングの波に乗り、2000年以降は、英語力・技術力に秀でた低コストな人材と、米国との時差を効果的に使い、欧米企業のノン・コア業務を担った。
1999年、インド企業として初めて米NASDAQへ上場。 インドのIT業界大手6社中、タタ・コンサルタンシー・サービシズ、ウィプロに次いで古い歴史を持つ老舗。
1995年設立。1999年にNASDAQに上場。
Eコマースやポータルサイト運営、ネットカフェなど幅広いサービスを提供。
2020-2021年で純利益+100%以上を出しており、急成長している。
収益も2017-2021年で順調に増加しており、今後も引き続き成長が期待される。
ウィプロはソフトウェア開発、コンサルティング、アウトソーシングなどに従事するIT企業。
インドの中でも最も歴史のあるIT企業の老舗。
株価は2015-2020年において3.5$-5$を行き来していたが、それ以降は急激に上昇。
現在8.5$になっている。
純利益で見ると、2019年から毎年10%近く増加しており、順調に成長している。
銘柄名 | ティッカー |
タタ・モーターズ | TTM |
タタ・モーターズはインドの3大財閥ビルラ、リライアンス、タタのタタグループ内の主要企業の一つで商用車で高いシェアを誇る自動車メーカーです。
インド最大の自動車会社であり、商用車(バス・トラック)部門は世界5位。インド国内では商用車のシェアの60%を持っている。乗用車分野への進出は後発ながらインド国内第2位(1位はマルチ・スズキ・インディア)のシェアがある。
2005年時点で国内のシェアは商用車59.7%で第1位、乗用車16.9%で第2位。世界では中型大型商用車が世界第5位の実績がある。国内では29支店、36準支店、500ディーラーが展開しており、2004年から2005年までの商用車売上は19万台に到達しており、輸出も前年比38%増加している。
自動車製造のみならず、建設機器、エンジニアリング・ソリューション、自動車部品、ソフトウェア業も取り扱っている。
2020年6月に公表した2020年3月期の連結決算は、最終損益で1200億ルピー(約1700億円)の赤字だった。
コロナ対策の都市封鎖によって、生産・販売が停止したことが痛手となった。
自動車業界全体が危機に陥っている。
今後の展開に目が離せない状態。
ETFはインドの代表的指数である「SENSEX」や「NIFTY 50」などに連動して運用できることから安定した運用が可能です。
SENSEXとは
S&P BSE SENSEX は、インドのボンベイ証券取引所における株価指数。同証券取引所に上場する銘柄のうち、流動性や取引規模などに基づき選定された、30の株式から構成される、時価総額加重平均型株価指数である。
NIFTY 50とは
Nifty 50指数は、南アジアのインドを代表する株価指数をいいます。これは、インド・ナショナル証券取引所(National Stock Exchange of India)に上場する銘柄のうち、時価総額や流動性、浮動株比率などの基準を用いて選定した50銘柄の株価を、時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。
インド市場全体に投資したい人や、ADRでは購入できない銘柄に投資したい人にはETFがおすすめです。
また、投資信託に比べて手数料が安く、さまざまな分野の銘柄に幅広く投資できるため、リスク分散したい人にもおすすめです。
具体的な銘柄は以下の通りです。
ティッカー | 銘柄名 | 連動指標 | 市場 |
02836 | iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF | S&P BSE Sensex インデックス | 香港 |
03015 | db xトラッカーズ ニフティ50 UCITS ETF | S&P CNX ニフティ | 香港 |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | ウィズダムツリー インド・アーニングス・インデックス | NYSE Arca |
INDL | Direxion デイリー インド株 ブル3倍 ETF | インダス インディア指数 | NYSE Arca |
特にインドの代表的指数である「SENSEX」に連動した「iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF」と「NIFTY 50」に連動した「db xトラッカーズ ニフティ50 UCITS ETF」がおすすめです。
インド株の購入方法、銘柄を以下にまとめました。
さっそくインド株に投資してみよう!
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